2種類の「天中殺」
天中殺には、2種類あります。
- 運命天中殺 → 生まれた後からやってくる
- 宿命天中殺 → 生まれた時から持っている
宿命天中殺 は、ある約束事を満たした人のみ に表れる、特殊な現象と言えます。
運命天中殺
運命天中殺は、生まれたのち、12年のうち2年間、定期的に回ってくる天中殺 をいいます。
この例の「寅卯天中殺」は、2022・2023年、2034・2035年、2046・2047年 のように、12年周期でやってきます。
↓↓↓
◎ 宿命天中殺
人は生まれながらに、下のような「命式」を持っています。
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
寅卯 |
甲 |
己 |
庚 |
申酉 |
− |
戌 |
卯 |
午 |
− |
※1 生日干支(上の例「甲戌」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「庚午」)が 〃
このように表される命式によって、次のような、”生まれながらに持つ天中殺(宿命天中殺)”が現れることがあります。
↓↓↓
宿命天中殺|6種類 と 意味
@互換中殺
「互換中殺」は、命式において、生年干支が所有する天中殺が、生日の「支」に存在し、生日干支の天中殺が、生年の「支」に存在している命式のことです。
つぎのように、クロスして表れるものを言います(例1〜3)
↓↓↓
【例1】
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
寅卯 |
辛 |
壬 |
丙 |
戌亥 |
− |
亥 |
辰 |
寅 |
− |
※1 生日干支(上の例「辛亥」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「丙寅」)が 〃
【例2】
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
子丑 |
庚 |
丁 |
丁 |
申酉 |
− |
申 |
未 |
丑 |
− |
※1 生日干支(上の例「庚申」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「丁丑」)が 〃
【例3】
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
子丑 |
戊 |
丁 |
己 |
午未 |
− |
午 |
卯 |
丑 |
− |
※1 生日干支(上の例「戊午」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「己丑」)が 〃
「互換中殺」の意味
- 親兄弟の力を借りずに、自分ひとりで新しい家系を作っていくというエネルギーの持ち主。
- 一代運のため、こどもができても、”跡取り”になりにくい。→ 財産や名誉が0から1へ、そして0に戻るとされている。
- 互換中殺がある人は、天中殺の原理を利用して、生涯受け身でいることにより「波乱」を避けていくことが可能。
- 逆に、「太く短く生きる」ことも選択可能。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
A生年天中殺
「生年天中殺」は、命式において、生日干支の天中殺が、生年の「支」に存在している命式のことです。
つぎのように、表れるものを言います(例1〜2)
↓↓↓
【例1】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
寅卯 |
癸 |
甲 |
丙 |
− |
丑 |
午 |
寅 |
【例2】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
申酉 |
戊 |
己 |
乙 |
− |
寅 |
卯 |
酉 |
「生年天中殺」の意味
- 両親の力を借りることができない、孤独なエネルギーの持ち主。なので、若いころに両親または片親と、生別、死別することが多い。
- 同時に、両親の情愛というものを受けることがないため、若いうちに実家を離れても生きていける。
- 両親の「力」「愛」を受けられない結果、おのずと本人の「意志力」や「精神力」の鍛えられることになる。
- 苦難を乗り越える力がつけば良いが、逆に現れることもある。つまり、本人の理性と努力が試される。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
B生月天中殺
「生月天中殺」は、命式において、生日干支の天中殺が、生月の「支」に存在している命式のことです。
つぎのように、表れるものを言います(例1〜2)
↓↓↓
【例1】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
辰巳 |
甲 |
乙 |
丁 |
− |
午 |
巳 |
亥 |
【例2】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
戌亥 |
丁 |
庚 |
|
− |
卯 |
戌 |
辰 |
「生月天中殺」の意味
男性の場合
- 悪く作用すると、社会に背を向けてしまいます。時代に迎合しがたい可能性があります。
- その結果、社会のはみ出し者になったり、変人奇人の気質(一風かわった思考法)を持ちやすいことになる。
- サラリーマンなど、平穏な生活を送ることになれば、出世や名誉を望まず、不満をもらさないという面も持ちます。
- 「家系」の場所がないことから、家系の恩恵を受けられないとも言えます。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
女性の場合
- 結婚せず一人の力で生活している人は、男性と同じものとして考える。
- 結婚している場合、生月天中殺の現象がすべて夫の方に移行してしまう。それは、時として夫婦の間に溝となって表れたり、配偶者(夫)が社会に背を向けるといった状態になることがある。
- しかし、夫も宿命に天中殺を持っていれば、矛盾を感じないで生活をしていけることもある。(算命学=「同じ世界にいる者同士をもって、婚姻の吉祥とする」)
- もし、夫の宿命に天中殺がない場合は、時の経過とともに、その関係が壊れていきやすい。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
C生日天中殺
「生日天中殺」は、命式において、生年干支の天中殺が、生日の「支」に存在している命式のことです。
つぎのように、表れるものを言います(例1〜2)
↓↓↓
【例1】
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
午未 |
庚 |
戊 |
甲 |
寅卯 |
− |
寅 |
辰 |
辰 |
− |
※1 生日干支(上の例「庚寅」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「甲辰」)が 〃
【例2】
天中殺
※1 |
日干支 | 月干支 | 年干支 | 天中殺
※2 |
---|---|---|---|---|
午未 |
己 |
戊 |
丙 |
子丑 |
− |
丑 |
戌 |
辰 |
− |
※1 生日干支(上の例「己丑」)が所有する天中殺
※2 生年干支(上の例「丙辰」)が 〃
「生日天中殺」の意味
- 自分は普通にしているつもりでも、両親から見たら「奇人変人の子」。つまり、両親に理解されない、心配をかけてしまう子供になりやすい。
- 後天的に、養子に出たり、祖父母に育てられやすいことがある。これは、決して不幸なことではなく、自分が持つエネルギーがスムーズに燃焼できるとも言える。
- 結婚によって、さらにこの生日天中殺の現象は、大きく出やすくなる。
- もし、親の跡をとり、長男の役目を果たそうとするならば、人生の至るところで行きづまりを感じていくことになる。なぜなら、それは自然が与えた役割ではないからです。(自然の法則≠人間の固定観念)
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
D日座天中殺
「日座天中殺」は、命式の日干支が、「甲戌」「乙亥」の場合です。
つぎのように、表れるものを言います(例1〜2)
↓↓↓
【例1】
日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|
乙 |
甲 |
丙 |
亥 |
午 |
戌 |
【例2】
日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|
甲 |
庚 |
乙 |
戌 |
辰 |
丑 |
「日座天中殺」の意味
- 日座天中殺は、不完全な中に「美」があるとする。
- もし完全な家庭(=夫婦がいて、そこに男の子がいること)ができてしまった場合、親と子の間において、シーソーゲームが起こります。こどもが男の子の場合、その子が丈夫ならば夫婦仲が悪くなったり、また、夫婦仲が良く、夫の仕事がうまくいっているような場合は、こどもの健康面に問題が出てきたりします。
- 日座天中殺は、エネルギーの象徴である血液に問題があり、体力の消耗が大きいことも特徴の1つ。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
E宿命二中殺
「宿命二中殺」は、1つの命式において、「生年天中殺」と「生月天中殺」の2つを持っている命式のことです。
つぎのように、表れるものを言います(例1〜2)
↓↓↓
【例1】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
午未 |
壬 |
乙 |
辛 |
− |
辰 |
未 |
未 |
【例2】
天中殺 | 日干支 | 月干支 | 年干支 |
---|---|---|---|
寅 卯 |
丁 |
乙 |
戊 |
− |
未 |
卯 |
寅 |
「宿命二中殺」の意味
- まさに自分一人しか頼れるものはいないという感じです。
- 古来よりこの天中殺は「精神社会」において大成をなすと言い伝えられています。
- 生年天中殺によって親に頼れず、生月天中殺によって社会に迎合しがたいことになり、精神世界に人生を見出すことになります。これが、宿命的な役目とも言える。
- 子供運に欠点があり、男よりも女の子に縁があるため、女系家族を作りやすくなります。
- また妻がいない場合は、僧道等の世界において、高位に登る天命とされています。
- 人間性の「純粋さ」と「素朴さ」は見事であるため、自分自身に正直に、あるがままに生きることが、向かうべき道になります。
- 後天運としてくる天中殺には、さほど影響されない。(いずれの宿命天中殺にいえる)
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